叱るとは、自分も相手も大切にできるように、教えることを言います。
「教える」ことなので相手に伝わればいいわけで、大声を出す必要もなければ、感情的になる必要もありません。むしろ、大声を出されることで、子どもの頭が真っ白になり、伝えたことが少しも伝わっていないということがあります。
そこで、叱るときの大切な3つのポイントをご紹介します。
○ 人格でなく行為を叱る
「おまえはダメ人間だ」ではなく、「〜するのはよくない」という言い方です。いけないのは、存在自体ではなく、行為だからです。
○ ちゃんと理由を伝える
「子どもなんだらわからない」と思わずに、ちゃんと理由を伝えていきます。
そもそもルールとは、何のためにあるのかというと、相手への思いやりです。ただ、「こんなことしちゃダメ!」と叱るより、「相手がこのように困るから、これはしてはいけないんだよ」と伝えることっで、思いやりから、ルールを守る子どもを育っていくのではないでしょうか。
○「〜してはダメ」より「〜してね」
私たちは、つい「ダメ!」と言う割には、「ではどうすればいいのか」を伝えていません。そうすると、子どもはこれからどうすればよいのか分からなくなります。むしろ、場合によっては、「してはダメ!」と言うよりは、「してほしいこと」を伝えるほうが有効な場合があります。
忘れ物をしたら叱るよりは、どうすれば忘れ物をしないようになるか、一緒に考えようとすると、さらによいかも知れません。人から言われたことより、自分で考え出した答えの方が身につきやすいと思います。(出典:民報新聞)