賢いほめ方を考える
- 公開日
- 2014/06/22
- 更新日
- 2014/06/22
校長室&職員室より
心理学の研究で、関係の良くない相手からほめられても、むしろ「やる気が失せる」という研究結果が出ている。
表面的なほめ言て葉も逆効果で、かえって相手の意欲をそぐことがあるということだろう。確かに「白々しい」「ほめて伸ばそうとしてるのか」と疑ってしまうことがある。
また、コロンビア大学の実験によると、「頭がいい」というほめ方をすると失敗を恐れるようになり、難しい問題への挑戦意欲をなくしてしまうという。
結果、知力も下がってしまうのだとか。
うまくいってる教育の共通点
どうしたら力を伸ばせるの…?
水泳の北島康介選手を指導した平井コーチによると、否定語を使わず長所を伸ばすことが大切で、まずは短所に目をつむることを心がけたという。
最初から否定しない。
国際的に学力がトップ水準のフィンランドでは、補習であっても「たくさん勉強できてよかったね」と声をかけるという。
劣等感を感じさせない。
いきなりダメ出ししない。
ほめるポイントは“過程”にアリ!
心理学の「ピグマリオン効果」の実験では、教師が生徒に期待したチームの成績が向上。
子どもたちが「自分は先生に期待されている」と意識するのがイイらしい。
快感物質のドーパミンは褒められたときに多く放出され、その直前にしていた行動を自主的に繰り返すようになる。
「いい発言があれば、その瞬間にほめる!」と、茂木健一郎さんのコメント。
「能力」でなく「努力」をほめられた生徒は、難しい問題にも積極的に挑戦できるようになり、知能も上がったという。