”感謝”と”希望”の第3学期スタート! 始業式式辞
- 公開日
- 2015/01/08
- 更新日
- 2015/01/08
校長室だより
新年明けましておめでとうございます
クリスマスや正月など楽しい行事がたくさんあった冬休みも終わりました。いよいよ3学期です。3学期は、一年の中で一番短い学期です。しかし、それぞれの学年のまとめの学期であり、進級や進学に向けて準備をする大切な学期です。お世話になったすべての人、すべてのものに感謝する気持ちをもって生活し、希望に輝く3学期でありたいと思います。また、今年は未(ひつじ)年です。羊のように穏やかで、人の心も温まるような年になることを願います。
さて、2020年にオリンピック・パラリンピックが東京で開催されることになりました。その開催都市を決める最終のプレゼンテーションで、見事なスピーチを披露した佐藤真海さんを覚えていますか。19歳で骨肉腫を発症し、右膝下を切断しました。その後義足で走り幅跳びを始め、パラリンピックに3大会連続出場を果たした人です。その佐藤真海さんは、たくましく「生きる力」の原点は、中学校時代にあったと言っています。
中学校時代は陸上の長距離選手だったそうです。宮城県の母校、気仙沼中学校時代は文武両道の精神で、毎朝近くの山を走って体を鍛え、家庭学習もがんばったそうです。スポーツとの出会いは、小学校時代の水泳からで、オリンピックに憧れも持っていたそうです。大学2年生の時、骨肉腫になり、足を切断した後は、何をしたらいいか分からず、中学校時代の恩師に相談したこともあったようです。最終的にスポーツをやろうと決めたのは、やはり子供時代のスポーツの経験が影響していると佐藤真海さんは振り返っています。
そして、何があっても最後に立ち上がるのは自分であり、目標に向かって一歩一歩進んでいくのも自分の意志である。その姿勢を学んだのは中学校時代であると言っています。今回、オリンピック誘致活動を引き受けたのもはスポーツへの恩返しだとも言っています。
片足を失ってもなお、スポーツを通してたくましく生きている佐藤真海さんの原点は、中学校時代の恩師との出会い、スポーツとの出会いだと言っているのです。
正に、皆さんはその中学校時代の真っ只中にいます。将来、皆さんの人生は楽しい事ばかりではないでしょう。むしろ苦しいこと、辛いことの方が多いのかもしれません。その時、それを乗り越えていく「生きる力」「生きるエネルギー」の源点が、ここ梁川中学校での生活の中にあり、勉強、部活動の中にあったらすばらしいなあと思っています。そのためにも、佐藤真美海さんのように、文武両道の精神を持ち、苦しいこと、辛いことから逃げずに、乗り越えていく梁川中学校の生徒であってほしいと願っています。
最後になりますが、3年生にとって、この3学期は中学校最後の学期になります。卒業に向け、進路実現に向けて、やり残しや悔いが残らないようにしっかりとした生活をしてください。
生徒の皆さん一人一人が梁川中学校で生活し、学んでいることを誇りに思い、感謝し、希望に満ちた3学期、そして一年になるようがんばっていきましょう。
平成27年1月8日
伊達市立梁川中学校長 鈴木昭夫
写真は、式辞の後、各学年の代表による「冬休みの反省と新年の抱負」の発表の様子(右)、その発表に真剣に聞き入る生徒たち(左)です。