平成24年度 わたしの主張発表会
- 公開日
- 2012/10/02
- 更新日
- 2012/10/02
行事
去る9月29日(土)、伊達市保原市民センターにて「平成24年度わたしの主張発表会」が行われ、桃陵中学校からは、新生徒会長の鈴木さんが参加し、「生徒会サミットに参加して」という題で発表を行いました。また、発表会の前に、本校吹奏楽部のすばらしい演奏もありました。吹奏楽部の演奏や小中高生のたのもしい主張に、会場を訪れた市民から盛大な拍手が送られました。
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「生徒会サミットに参加して」
私はこの夏、岩手県釜石市で行われた全国・アジア生徒会サミットに参加してきました。生徒会サミットとは、夢現エデュメントという団体が文部科学省の委託を受け、3年前から行っている「SEND to 2050」という事業の中のひとつのプロジェクトです。
このプロジェクトの目的は、一言で言うと、次世代グローバルリーダーの育成です。全国各地の中学校で「熟議」を実施し、全国47都道府県において県や市町村レベルでの生徒会サミットを経てから、全国・アジア生徒会サミットを開催、全国の生徒会が、それぞれの育つ地域へ貢献し、志を抱き、行動を起こすことで、成功体験を提供して、日本の未来を担うリーダーを育成していくことが大きなねらいです。
伊達市内にある6つの中学校は、今年度からこの事業に参加しており、7月9日には、梁川分庁舎で伊達市生徒会サミットが開催されました。
私たち桃陵中学校生徒会は、この生徒会サミットに参加する前に、自分たちが生まれ育ってきた保原町が、東日本大震災後にどのような状況にあり、今、何を必要としているのかを調べてみました。平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、伊達市では
・家屋約7千棟の全半壊及び一部破損
・橋の損壊による交通への影響
・東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う環境汚染及び風評 被害
を中心に、大きな損害を受けました。しかし、伊達市の敏速な対応のおかげで、私たち桃陵中生を含めた全市民が安心して生活を送っており、一歩一歩復興に向けて歩んでいることがわかりました。
私は、この生徒会サミットの中で、ある中学校の男子生徒が言った言葉に、大きく心を動かされました。それは、
「私たちは、原発事故に伴う放射能汚染や風評被害を受け、被害者としての立場ばかり強調して、様々な支援や金銭的な保障ばかり求めているが、これからは私たちが生まれ育った地域の復興のために、自ら動いていかなければならないのではないか」という意見でした。
「誰かに何かをしてもらう」だけでは何の復興にもなりません。この地域で生まれ育ち、この地域を愛し、この地域で生きていく私たち自身が行動を起こさなければならないのです。
桃陵中学校も含め、伊達市内の6つの中学校は、2つのアクションプランを掲げ、動き始めました。
ひとつは福島県生徒会サミットの共通テーマである「笑顔」、笑顔と書いてハピネスと読ませますが、各中学校ごとに、全校生徒の笑顔の写真を撮り、その1枚1枚の写真で「笑顔」という巨大な文字を作成し、各中学校で開催される文化祭で披露するというものです。福島の未来を担う若者が笑顔を絶やさず、明るく元気に生活し、小さな幸せを感じられるようになることが何より大切であるということから生まれました。機会があったら、ぜひ各中学校で作成したものをご覧ください。
ふたつ目のアクションは、ご当地アイドルユニットの結成です。伊達市内の6つの中学校から中学生アイドルユニットを誕生させます。歌って踊れるアイドルとしてだけではなく、様々なイベントで「伊達市」をPRし、風評被害をなくすことで地域の復興に貢献するヒーローをめざします。専門家のレッスンを経て、来年1月のデビューをめざして頑張りますので応援よろしくお願いします。
福島県、伊達市、保原町のために、私たち中学生と一緒に動き出しましょう!