学校日記

☆投げられなかったブーケ☆

公開日
2015/02/23
更新日
2015/02/23

感動するいい話

私、ウエディングプランナーをしてて沢山の幸せのお手伝いをさせてもらったけど
忘れられない結婚式があります。

新婦は私より大分年下の10代で可愛らしい子、新郎は彼女より20歳ほど年上の優しい方でした。

年の差カップルは珍しくないけどこれが一筋縄では行かなかったのよね…。

新婦はお父様に育てられて、そのお父さんが「結婚は勝手にしろ。でも式には出ない」。

でも2人は「みんなに祝ってほしい」と。

ええ、頑張りましたよ。新婦のご実家に2人と一緒に何度も行きました。

頭も何回下げたかわかんない。

「お前は関係ない」と言われました。その通りです。

でも私は2人の結婚式を2人が望むものに、最高の1日にしたかった。それが私の仕事。


意見や愚痴がどっちも私に集まってきて正直キツかった。面倒くさいと思ったこともある。

でもある日「お前一人と話したい」と電話がかかってきたんです。

すごい怖かったよ。何を言われるんだろう?と。

でさ、約束した日に指定されたところに行ったらさ、お父さんいつもは顔も話し方も怖いんだけど、

その日はすごく大人しく小さな声で、娘さんが生まれた日の話、

小学校の運動会で張り切ったら「お父さん恥ずかしい」と言われた話、

中学の頃は話し掛けてもろくに答えてくれなかったのに

娘さんが修学旅行から帰ってきた日に仕事から帰ったら

テーブルにお土産の携帯ストラップが置いてあって本当に嬉しくて今でも付けてること、

「結婚したい人がいる。」と初めて言われた日のこと…。色々話してくれました。