☆感動するいい話☆ お母さん
- 公開日
- 2014/02/23
- 更新日
- 2014/02/23
感動するいい話
あなたは私を産むまで
父の暴力に苦しんでいました。
私が産まれた時、泣きながら
喜んでくれたんですね。
私が一歳の誕生日に、
借金を抱えたまま父が自殺しました。
借金を返すために昼はパート、
夜は居酒屋で仕事の毎日でしたね。
保育園では遠足のおやつは雑穀のおはぎ。
小学校では
給食費が払えない月もありました。
修学旅行のおみやげはキーホルダーだけ。
中学の制服は親戚のおさがりでしたね。
高校のお弁当はいつも
ご飯に梅干しと海苔でした。
無理を承知で大学に行きたいと頼んだ時、
あなたは反論しませんでした。
ごみ処理場から捨てる予定の参考書を
もらいに行きました。
お金がかかるから私立は受けられず、
国立専願受験でしたね。
センター試験の前日には初めて
特上寿司を食べさせてくれました。
センター試験に失敗したけど、
最後まで諦めないよう
励ましてくれましたね。
前期に落ちて私は自殺しかけました。
あなたは怒ることもなく、
ずっと私に謝り続けていましたね。
私もあなたにずっと謝り続けました。
そして私は気持ちを切り替えて勉強して、
何とか後期に合格することが出来ましたね。
あなたはずっと「おめでとう、おめでとう」と
泣き続けてくれました。
でもあなたは入学の準備の時に
急に倒れて病院に運ばれましたね。
癌が全身に転移していて医者から、
これから一週間が峠だと告げられました。
私がただ泣き続けている時にあなたは
「この体の傷や癌の一つ一つがあなたを
育てあげた立派な勲章なのよ」と
微笑みながら言いましたね。
あなたは最後まで泣くこともなく、
静かにこの世を去りました。
今、私は医者になるために
毎日一生懸命に勉強していますよ。
あなたの命を奪った癌に
苦しむ人々を治療して助けたいから。
私が育った環境は
恵まれてはいなかったけれど、
あなたに生んでもらい育てられて
本当に良かった。
ありがとう、お母さん