ハンバーガーショップで
列に並んでいました。
一番前の男性が怒鳴り声になりました。
「何しとんねん。
トロイんじゃ、お前! もうエエわ!!」
と怒りをあらわにし、
商品が入った紙袋を
奪い取るようにして店を出ていきました。
バイトの子は、
「申し訳ありませんでした。すみませんでした」
と何度も頭を下げていました。
一瞬にして店内の空気が
刺々しくなりました。
2番目に並んでいた
70歳位のおじいちゃんに、
バイトの子は、無理やり作った笑顔で、
「いらっしゃいませ」
と接客しました。
おじいちゃんは静かな声で言いました。
「おねぇちゃん、エライなぁ。
あんなこと言われて、
あんたの心はズタズタのはずや。
にもかかわらず、
わしに笑顔で接客してくれた。
あんたの笑顔を見て、孫を思い出した。
これから孫に連絡を取ろうと思う。
ありがとう。
あ、コーヒー一杯。」
その言葉を聞いた途端、
堰をきったように、
バイトの子の目から涙が溢れ出しました。
ワンワン声を上げて、泣きだしました。
しばらく涙が止まらなかった。
刺々しかった店の雰囲気が一瞬にして和らいだのです。
ググっときました。
感動しました。