☆感動するいい話☆ 私はまだ妻のことが分かるんです 公開日 2014/03/02 更新日 2014/03/02 感動するいい話 80歳くらいの年配の紳士が指の抜糸をしてもらいにやってきた。 彼は9時に約束があって急いでいたので私はすぐに診察することにした。 傷を診てみると、 もうほとんど治癒状態で私は抜糸をすることにした。 傷の処置をしながら、 なぜそんなにお急ぎなのですか、 と訊いた。 続きを読む 閉じる 老紳士は、 老人ホームの妻といっしょに朝食を摂ることになっているんです、 と答えた。 彼の妻の健康を尋ねると、 認知症で老人ホームにすこし前から入居しているんです、 と言った。 それでは遅れると奥さんが困りますね、 と問うと、 老紳士は、 妻は数年来もう私のことが分からないのです、 と答えた。 「もうあなたが分からないというのに、 あなたは毎朝奥さんのところに行かれるんですか?」 紳士は私の手を軽くたたいて微笑んで言った。 「妻はもう私のことが分からないですが、 私はまだ妻のことが分かるんです」