☆感動するいい話☆ プールを歩いて渡った少女
- 公開日
- 2014/04/17
- 更新日
- 2014/04/17
感動するいい話
読売新聞の「窓」という欄に掲載されたお話です。
広島市の女子高校生のA子さんは,小児マヒが原因で足が悪い女の子でした。
A子さんが通う高校では、毎年7月のプール解禁日に、クラス対抗百メートル水泳リレー大会をしています。男女二名ずつがそれぞれ25メートル泳ぐ競技です。
A子さんのクラスでこの大会の出場選手を決めていた時、女子一名がどうしても決まりませんでした。
早く帰りたいクラスのボスは「A子はこの三年間、体育祭、水泳大会に一度も出ていない。最後の三年目なんだから、お前が参加しろ」といじわるなことを言い出しました。
A子さんは誰かが味方すると思ったけれど、女生徒は何か言えば自分が泳がされると思い、みんな口をつぐんでいます。男子生徒もボスのグループに憎まれたくないから、何も言いませんでした。そして、結局泳げないA子さんが選手になったのです。
彼女は家に帰り、お母さんに泣きながら訴えました。するとお母さんは「お前は来春就職して、その会社で何かできない仕事を言われたら、また泣いて私に相談するの?そしてお母さんがそのたびに会社に行って、うちの子にこんな仕事をさせないでくださいって言いに行くの?」そう言ってすごく怒り、A子さんを突き放しました。