学校日記

【最後のお弁当】

公開日
2014/09/29
更新日
2014/09/29

感動するいい話

僕が看取った患者さんに、
スキルス胃がんに罹った
女性の方がいました。

余命3か月と診断され、
彼女は諏訪中央病院の
緩和ケア病棟にやってきました。

ある日、病室のベランダで
お茶を飲みながら話していると、
彼女がこう言ったんです。

「先生、助からないのは
もう分かっています。
だけど、少しだけ長生きを
させてください」

彼女はその時、42歳ですからね。

そりゃそうだろうなと
思いながらも返事に困って、
黙ってお茶を飲んでいた。

すると彼女が、

「子供がいる。子供の卒業式
まで生きたい。
 
卒業式を母親として見てあげたい」

と言うんです。

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