学校日記

あの子がいてくれれば

公開日
2014/10/08
更新日
2014/10/08

感動するいい話

子供が2人いる。
でも、本当は、私は3人の子持ちだ。

18歳の春に娘が生まれた。
結婚してくれると言った父親は、結局認知すらしてくれなかった。
若い私にとって未婚のシングルマザーは大変な役割だった。
何で産んだんだろう、どうして子育てなんかしてるんだろうと、そんな格闘の毎日だった。

それでも、娘はすくすくと成長してくれた。
初めて書いてくれた私の顔、赤いランドセル。
それは秋の日の突然の出来事だった。

前夜、やけに娘がべたべたしてきた。
大して寒くない日なのに、寒い寒いと言った。
熱を測っても熱はない。早く寝なさいと添い寝した。

「ママ、ありがとう。ママ、大好き」
娘は私に抱きついたまま眠りに落ちた。
やっと開放されたなと、正直私はホッとした。
少しテレビを見て、私も娘の横で寝た。