☆ 「天国のおばあちゃんへの手紙」 ☆
- 公開日
- 2014/11/11
- 更新日
- 2014/11/11
感動するいい話
おじいちゃんに先立たれ、一人暮らしだったおばあちゃんは、
毎晩テーブルに座って一人で晩酌を楽しんでいたそうだ。
飲むのはいつも瓶ビールを一本。
夜におばあちゃんの家にいくことはめったになかったため、
一緒に乾杯をしたことはなかったけど、
おじいちゃんに先立たれ、夜一人になった寂しさを、
一本のビールが埋めてくれていたのだろうか。
そんなおばあちゃんも、ついに寝たきりになり、
大好きだったビールを飲むこともできなくなった。
自宅で寝たきりになってからは、頻繁に様子を見に行って、
おばあちゃんとできるだけ会話をするようにした。
残り少ない人生、好きなものを食べて、好きなものを飲んで、
できるだけ楽しい時間を過ごしてほしいと思っていた。
しかしおばあちゃんの体調はすぐれず、点滴で命をつなぐ毎日。
そんなある日、母から、「おばあちゃんも彼女に会いたがっているし、
一度連れて行ったら?」
とたまたま言われたのがきっかけで、初めて自分の彼女を紹介しようと連れて行った。
彼女はえらく緊張していた。
家につき、寝ていたおばあちゃんに「ばあちゃん、起きてる?彼女連れてきたで。」
と話しかけた。
おばあちゃんはゆっくりと目を開けて、満面に笑みを浮かべて歓迎してくれた。
「いらっしゃい、よく来たなぁ。」
「会いたかったのよ。あんたの彼女どんな子なんやろうて心配してたんや。」
「可愛い彼女、あんたにはもったいないわ。」
そんなことを言われ、彼女もすっかり舞い上がってしまった。
それからおばあちゃんと彼女の二人は枕元にあった折り紙を二人で折ったり、
おばあちゃんの昔話を聞いたりと楽しそうな時間を過ごしていた。