学校日記

謹賀新年 第3学期始業式 式辞

公開日
2017/01/10
更新日
2017/01/10

校長室


 クリスマスや正月など楽しい行事がたくさんあった冬休みも終わりました。いよいよ3学期です。3学期は、一年の中で一番短い学期です。しかし、それぞれの学年のまとめの学期であり、同時に進級や進学に向けて準備をする大切な学期です。お世話になったすべてのもの、すべての人に感謝する気持ちをもって生活してほしいと思います。「感謝、そして希望の3学期」でありたいと思います。
 また、今年は酉(とり)年です。運気を取り込み、今まで頑張ってきたことの成果が現れる年です。皆さん一人一人にとって、飛躍の年となるように願っています。
 「一年の計は元旦にあり」という話を2学期の終業式にしました。「計」は「計画」の「計」です。この1年間をどのようにして過ごすか、何を目標にして過ごすか、学習面や生活面でしっかり目標を立て、寒さに負けないようにがんばってほしいと思います。

 さて、昨年は、アメリカ合衆国の大統領選挙が行われ話題を呼びました。まもなく第45代大統領が誕生するそうです。ところで、初代大統領は誰か知っていますか?・・・そうです、「ジョージ・ワシントン」です。今から、220〜30年前のことです。
 ワシントンの子どもの頃のエピーソドに、お父さんの大事にしていた家の桜の木を切ってしまい、そのことをお父さんに正直に言ったら、怒られると思っていたのに正直に言ってえらいと逆に褒められたというお話があります。聞いたことがあるでしょうか。
 こんなエピーソドがあるくらいですから、子どもの頃のワシントンはかなりいたずら好きだったようです。ワシントンのお父さんは、あんまりいたずらばかりするので、ある日ワシントンを、台所の太い柱のところに呼んでこう言いました。『これからお前が悪さをしたら、この柱に釘を一本打つことにする。でも、お前がいいことをしたら釘を一本抜いてあげよう』と。
 お父さんもそう言えばワシントンのいたずらが少しは直るかと思ったんですが、なかなかそういかなくて、釘はどんどん増えていったそうです。しかし、さすがのワシントンも少しずつ自分がやったことを振り返れるようになっていき、いいこともするようになったそうです。約束通り、お父さんはいいことをするたびに釘を1本づつ抜いていき、とうとう打ち込まれた釘が全部抜かれる日がきたそうです。その時、お父さんはもう一度ワシントンを台所の柱のところに呼んで言いました。何て言ったと思いますか?
 『お前はこの頃いい子になったから、釘が一本もなくなったよ。だけどね、釘はなくなったけど、ここにはたくさんの釘の穴が残っているだろう。お前がどんなにいいことをしてもこの釘の穴を直すことはできないんだよ。この釘の穴は神様にしか直せないんだよ。』
 皆さんは、この言葉をどのように受け止め、理解しますか。
 
 「まず、釘を打ち込むようなことをやってはいけない。たとえ謝ったとしても、自分がやったという事実や相手の人を傷つけたという事実を消すことがはできない。」ということですよね。このことは、皆さんに話をしていると同時に、私自身にも問いかけていることです。
 
 その後、ワシントンはどんな少年・青年時代を送ったと想像しますか。最初に話をしたように、後に、ワシントンはアメリカ合衆国初代大統領となりました。
 
 まもなく、アメリカ合衆国の大統領が変わります。そんな話題になった時、この初代大統領ジョージ・ワシントンの子どもの頃のエピソードを思い出してほしいと思います。
 
 最後になりますが、3年生にとって、この3学期は中学校最後の学期になります。卒業に向けてやり残しや悔いが残らないようにしっかりとした生活をしてください。
 生徒の皆さん一人一人が伊達中学校で生活し、学んでいることを誇りに思い、感謝し、希望に満ちた3学期、そして一年になるようがんばっていきましょう。

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