学校日記

第2学期終業式 校長式辞 あいさつ、努力を大切に!

公開日
2016/12/22
更新日
2016/12/22

校長室

※写真は本校華道部生徒の12月の生け花です。校長室に飾ってあります。
           
 長かった2学期も今日で終わりです。季節も夏、秋、冬と変わり、1年間で一番長い学期でした。大きな事故・けがもなく皆さんとともに、今日の日を迎えることができ、大変うれしく思います。
 私は、皆さんの学校生活で「あいさつ」が大切であると様々な場面で話をしてきました。全体としてよくなっているなあと感じる反面、もう少ししっかりとあいさつできたら素晴らしいのに、と正直感じる場面もありました。皆さんの中には、あいさつすることが恥ずかしい、声を出すことが恥ずかしい、と思っている人はいませんか。しかし、よく考えてください、皆さんくらいの歳になって、むしろ、あいさつができないことの方が恥ずかしいのです。あいさつは、はじめ自然にでてくるものではありません。あいさつしようと意識しなければ、声はでるものではありません。その意識を具体的に行動に移すことが大切です。そして、習慣化してしまえば、あいさつすることが当たり前になるのです。
 冬休みは、多くの行事があり、人と会う機会が多い期間でもあります。「いつでも」「どこでも」「だれにでも」あいさつができる伊達中生であり、あいさつの輪が伊達中に一層広がることを期待します。

 さて、今年の11月9日は何の日だったかわかりますか。
 千円札の肖像画の、あの野口英世の生誕140年目の日でした。つまり、11月9日は、野口英世の140回目の誕生日だったということになります。野口英世はどんな人だったかわかると思いますが?・・・。
 明治9年、福島県会津、猪苗代町に生まれ、2歳でいろりに落ち、左手に大やけどを負います。小学校では、そのことでいじめを受けたこと、しかし、それに屈せず勉強したことは、よく伝記に書かれています。その後、恩師小林栄先生をはじめ多くの皆さんの勧めと支えがあり、左手の手術を受け、後に医学を志し、上京することになります。その後、アメリカに渡り医学研究の実績が認められ、各国の医学研究所、病気の治療を求め世界中を駆け巡ります。ついには、アフリカの地で「黄熱病」の研究に没頭し、自らもその病気に感染し、51歳の若さでなくなりました。
 ハンディをバネに、逆境を乗り越え、歴史に名を刻んだ野口英世は、その時々に素晴らしい言葉も残しています。たくさんある中で、勉強に関わる言葉の一つを紹介します。
 『「努力だ。勉強だ。それが天才だ。だれよりも3倍、4倍、5倍勉強する者、それが天才だ」
 天才とは、見えないところで何倍も努力し勉強する人のことである、と言っているのです。ある医学研究者が大発見をし、みんなが天才と評することに対して、「天才なんてあるもんか!その人の裏には、たくさんの努力がある」と讃えた言葉だと言われています。』(福島民報より一部抜粋)
 つまり、皆さんも、その気持ちと意志さえあれば、「努力の天才」になれるということです。
 この機会に、会津、福島県の生んだ医聖、世界の野口英世の人生・言葉から、私たちの生き方に対するヒント、考え方を学びたいものだと思います。

 結びに、この2学期は、「桃花祭」などの学校行事や各種大会・コンクールでの皆さんの活躍は、1学期に引き続き本当にすばらしいものがあったと思います。
 3学期は一年間のまとめの学期と同時に、進学、進級の準備をする大事な学期です。また、新年を迎えるにあたり、「一年の計は元旦にあり」と言います。目標をしっかり立て、「感謝」と「希望」に満ちた、すばらしい年になるように願っています。では、第3学期始業式に元気に会いましょう。【校長】

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