学校日記

第1学期始業式 式辞 「凡事徹底」とは!

公開日
2017/04/07
更新日
2017/04/07

校長室

 桜の花の蕾もふくらみ始め、日に日に暖かさが増し、春爛漫の季節となりました。春休みも終わり、いよいよ、平成29年度、伊達市立伊達中学校、全校生徒345名での1学期がスタートします。そして、まもなく、107名の新入生が入学します。
 進級した2年生、3年生の生徒の皆さんは、新しい学年になったら、こんなことをしよう、こんなことをがんばろう、などいろいろ考え、目標を立て、希望をもって今日を迎えたことと思います。
 まずは、新3年生にお話します。
 伊達中学校の最高学年としての自覚を持ち、伊達中学校の顔として、学習に、部活動に、生徒会に全力で取り組むことを期待しています。特に、高校入試も含めた進路の問題は現実の問題としてとても大切です。”中学校は進路について考えるためにある”と言っても過言ではありません。自分の問題として真剣に受け止め、それぞれの目標に向かってがんばってほしいと思います。
 次に、新2年生にお話します。
 中学校生活にもすっかり慣れたことと思います。1年生でできなかっことや反省に立って、新しい学級、担任の先生とともに自分たちの手で、学級、学年を築き上げてほしいと思います。2年生は”中だるみ”しがちな学年とも言われます。いい意味での緊張感も忘れず、中堅学年として、部活に、生徒会に、そして学習に取り組んでほしいと思います。

 今年度、2・3年生共通に考え、実践してほしいことは「勉強と部活動の両立」「文武両道」に加え、「凡事徹底」ということです。
 「凡事徹底」とは、「なんでもない当たり前のことを徹底して行う」という意味です。何か、特別のことをやるのではなく、当たり前のことを徹底してやり遂げることで、大きな結果を出すことができるということです。
 あの大リーガー・イチロー選手も「ちいさなことをつみかさねることで、いつの日か、信じられないような力を出せるようになっていく。」と言っています。同じ意味だと思います。
 たとえば、イチロー選手は具体的に、こんなことを言っています。
 「僕は高校生活の3年間、1日にたった10分ですが、寝る前に必ず素振りをしました。その10分の素振りを1年365日、3年間続けました。これが誰よりもやった練習です。」
 この自分なりの「凡事徹底」を、学習に、部活動に、生活の何かに生かし、この1年間、さらに中学校生活を充実させ、目標、夢に近づく学校・家庭生活を送ってほしいと思います。そして、新入生の模範となり、尊敬され、慕われる先輩として成長することを期待します。

 この3月に多くの先輩や先生方とのお別れがあり、少し寂しい気持ちもありましたが、今日からは、新しい先生方や新入生との出会いを大切にして、この伝統ある伊達中学校に、また新たな歴史を刻むことができるようにみんなで力を合わせてがんばりましょう。