学校日記

第2学期始業式 校長式辞 ”できるまで、わかるまで”

公開日
2017/08/25
更新日
2017/08/25

校長室

 皆さんが楽しみにしていた35日間の夏休みも終わり,今日から2学期がスタートしました。特に,8月に入り,全国各地での記録的な猛暑,局地的な大雨、逆に、くもり、雨が続く日照不足など,天候の変化が激しい、また不順な夏休みでもあったように思います。
この期間,大きな事故・けがもなく,日焼けし,たくましくなった皆さんといっしょに,2学期のスタートが切れること,本当にうれしく思います。
 この夏休みは,皆さんにとってどんな休みだったでしょうか。
 部活動に関しては,日々の活動はもとより,県大会,あるいは各種コンクールに出場し,すばらしい成績とたくさんの思い出を残すことができました。先生自身も可能な限り応援に行き、皆さんの一生懸命取り組む姿に出会い、たくさんの感動をもらいました。
 また,伊達市の広島派遣団員として広島平和記念式典に参加したり,防災リーダー育成プログラムの一環として東日本大震災の被災,復興,課題について考えるプロジェクトに参加したり,多くの活動,行事に参加し充実した夏休みを送った人も多かったと思います。
 
 さて、この夏休み、皆さんも何冊か本を読んだと思います。私も、数冊、本を読みました。その中の1冊、羽生善治棋士の書いた『才能とは続けられること』という本を紹介します。この本は、かつてNHKで放送された番組「100年インタービュー/棋士羽生善治」をもとに原稿を作成し、単行本化したもので、漢字にはルビもふってあり、小学生低学年でも読める本です。
 ちょうど1学期、将棋界では、皆さんと同じ年代のプロ棋士藤井聡太四段のプロ公式戦29連勝が大変な話題になったのも記憶に新しいところです。
 この本を読んでいく中で、気になる文章があったので、皆さんに紹介します。「第一章強くなるために積み上げていったこと」の中の「コツがつかめないことが魅力だった」という文章です。短い文章なので読んでみます。

 ( 朗読 )・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 私が気になったのは「(将棋は)いくらやってもわからないことに魅力を感じた」という文章です。普通、わからなかったら、面白くない、つまらない、やりたくない、と思う人、諦めてしまう人がほとんどではないでしょうか。しかし、羽生善治棋士は、小学生の頃、「将棋は、どうすれば勝てるのかわからない、難しいから面白い」と思い、勉強し続けて、天才と呼ばれる棋士になり、現在でも努力し続けているのです。
 皆さんは、このことをどう思いますか?
 私は、皆さんに、「できないからできるようになりたい」、「わからないからわかるようになりたい」、と思い、諦めるのではなく、「できるまで、わかるまで努力し続ける人」になってほしいと願っています。そして、そのような伊達中生がたくさん増えることを期待しています。
 
 2学期は,「桃花祭」を中心に多くの行事があります,もちろん3年生にとては受験に向けての勝負の2学期です。一人一人の生徒が,それぞれしっかりとした目標を持ち,全校生で力を合わせて,楽しい学校,そして充実した学校生活になるようにがんばりましょう。以上で式辞といたします。               平成29年8月25日 

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