第5回 「校長講話」 10月 9日(火)
- 公開日
- 2012/10/09
- 更新日
- 2012/10/09
校長講話より
みなさんは、どんな筆入れを使っていますか?
これは、ちなみに校長先生が使っている筆入れです。※ 筆入れの提示
今から6年前、ジャスコの安物売り場で買いました。値段は、100円です。まだ、まだ、使えそうです。
ところで、「筆入れ」というと、必ず思い出すことがあります。それは、中学校3年生の時に、同じクラスにいた、女子生徒のピンクの筆入れです。
この人は、小学校1年生の時に買ってもらった、ピンクの花模様の筆入れを、大切に使い中学校の3年になるまでもっていました。
周りの人からは、ひやかされたり、ばかにされたりしていましたが、何か、勝手なことを言わせないような、存在感のある筆入れでした。
みなさんは、自分の筆入れをどのように使っていますが?
「物を大切に使う」ということから、もう1つ忘れることのできない思い出があります。
それは、今から25年ぐらい前にいた学校でのお話です。
その学校では、集団登校があり、班長さんが集団登校するとき、黄色い旗を持っていました。ある班の旗を見たら、棒が短く、旗は、手垢で黒ずみんでいました。そして、旗は、ぼろぼろで、何回も、何回も、糸で縫い合わされたあとがたくさん残っていました。
そんな旗では、かわいそうだと思い「新しい旗と交換しますよ。」と声をかけました。
ところが、その班長さんは、少し困った顔で「いいです!」といったのです。よく話を聞いてみると、もう何年も歴代の班長さんから受け継がれたものらしく、簡単には交換できないということでした。
その班旗は、ただの班旗ではなく、雨の日も、風の日も、雪の日もずっと、その班のお友達を見守ってきた班旗だったんですね。
その班長さんも、1年生の時から、大事に受け継がてきた、心のこもった大切なものだと分かっていたのだと思います。
みなさんは、自分にとって何かこだわりをもって使いこなしている物がありますか?
いま、私達の周りには、お金を出せば手に入る物があふれています。
これから、出会うであろうさまざまな物を手にするとき、「物を大切に使う」とは、どういうことなのか、ふと考えてみてください。
お話を終わります。
(伝えたいこと)ものを大切にする心…それは自分自身を大切にすること