学校日記

第三学期 校長式辞 「思いを行動に移そう!」

公開日
2018/01/09
更新日
2018/01/09

校長室

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 明けましておめでとうございます。
 クリスマスや正月など楽しい行事がたくさんあった冬休みも終わりました。いよいよ3学期です。3学期は、一年の中で一番短い学期です。しかし、それぞれの学年のまとめの学期であり、同時に進級や進学に向けて準備をする大切な学期です。お世話になったすべてのもの、すべての人に感謝する気持ちをもって生活してほしいと思います。「感謝、そして希望の3学期」でありたいと思います。
 また、今年は戌(いぬ)年です。「いぬ」は社会性に富み、忠実で賢い動物といわれています。皆さん一人一人にとって、飛躍の年となるように願っています。
 さて、「一年の計は元旦にあり」という話を2学期の終業式にしました。「計」は「計画」の「計」です。この1年間をどのようにして過ごすか、何を目標にして過ごすか、学習面や生活面でしっかり目標を立て、寒さに負けないようにがんばってほしいと思います。

 さて、昨年の11月はじめ、ある新聞記事を目にしました。見出しは、『全国中学生人権作文コンテスト熊本県大会、最優秀賞、「原発事故」偏見を指摘』でした。
 なぜ、福島県の地元新聞に、熊本県の中学生の作文が紹介されているのかなと思い、さらに読み進めました。
 『熊本地震の際、福島県からの支援品を熊本県内の被災者が拒否したとされる出来事を知り、心を痛めた。その上で原発事故への心ない偏見の問題を指摘し、「しっかりと現実を知り、情報だけにまどわされないという意志をを持つことが大切』と、その概要が紹介されていました。
 また、その作文の後半で、熊本地震から三か月後、福島県で全国各地の中学生と寝泊りをしいろいろな講義を受けたこと、また、今年(昨年)の秋も東北へ行く機会を得たことなどを紹介し、東日本大震災も熊本地震も復興の途中であり、復興していく姿を「しっかり自分の目で見ていきたいと思います。」と書いていました。
 
 つまり、「現実を知る」ことは「自分の目でみる」こととして、自分の考えをまとめています。なかなか、しっかりした中学生だと思いました。世の中の出来事をすべて自分の目で見ることはできませんが、何か、機会があった時には、進んで行動してみることは意義あることだと思います。
 実は、この冬休み、皆さんの友達も、九州中学生サミット2017のため熊本県水俣市に4名、防災研修のため大阪・神戸市に7名、研修・視察に出かけました。この、11名の仲間が、そこで何を見聞きし、何を体験し、何を感じ、今後の生活、生き方に生かそうと思ったのか、その報告を楽しみにしています。
 思っただけでは世の中は変わらない、難しいことですが、行動に移すことが大切であると思います。
 
 結びに、3年生にとって、この3学期は中学校最後の学期になります。卒業に向けてやり残しや悔いが残らないようにしっかりとした生活をしてください。
 生徒の皆さん一人一人が伊達中学校で生活し、学んでいることを誇りに思い、感謝し、希望に満ちた3学期、そして一年になるようがんばっていきましょう。