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伊達市チームが躍動!敢闘賞受賞

公開日
2024/12/16
更新日
2024/12/16

教育長の部屋

 第36回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会が、去る11月17日(日)に開催されました。本大会は、平成元年に始まり、現在は、晩秋の福島を代表するイベントとして全国的にも有名な大会となっています。開催当時は平成7年のふくしま国体までの期間限定と考えられていましたが、県民の体力の向上と中・長距離選手の育成強化を図る目的に加え、故郷への感謝の思いや郷土愛をはぐくみ、震災からの復興を象徴する大会として現在まで継続開催されています。

 大会当日は、交通規制等もあって道路が混みあい二本松市役所前での応援のみとなってしまいましたが、選手からも見えるように伊達市ののぼり旗を掲げハッピを着て声援を送りました。2年前まで、私は第15区中継所の審判(計時係)として本駅伝の競技役員を担当していたので、今回のように他の区間を走る選手を応援できることに喜びを感じました。

 今年のチームは、宮口剛監督のもと若手主体の選手24名で結成され、2名のコーチの指導による定期練習に加え、各種ロードレース大会や陸上競技場での走り込みなどを行うことで走力はもちろんチームの絆を強めてきました。大会前の壮行会では、宮口監督から、「今年は中学生と高校生に県レベルで活躍する選手がいる。1区(中学生女子)と2区(高校生男子)で上位を保ち、3区以降はその流れに乗る。そして、若手とベテランの力を融合して敢闘賞を目指す。」という力強い言葉がありました。本番では、まさに監督の作戦どおりレースが進み、各区間を任された選手は伊達市代表としての誇りを胸にすばらしい走りを見せてくれました。そして監督の宣言通り、総合で18位(市の部11位)となり、総合で昨年度より7つ順位を上げたことが評価され、見事に「敢闘賞」を受賞しました。

 日本では、駅伝競走大会が数多く開催されており、今回のふくしま駅伝をはじめ、正月には実業団駅伝や箱根駅伝が行われるなど、日本の国民的なイベントになっています。人気を集める要因は多々あると考えますが、その一つに「襷」の存在があると思います。私が大学(順天堂大学陸上競技部)4年生の時のことです。友人である同級生メンバーの一人に「調子はどうか」と尋ねると、少し考えてから次にような答えが返ってきました。「正直、走ってみないと調子はわからない。でも仲間の汗のしみ込んだ襷を受け取ると最初は冷たいが、走るうちに自分の体温で暖まる。すると仲間と一体となったようで力が湧く。あとは何があっても絶対次まで襷を渡してやろうと思う。それだけだ。」

 この言葉は、今でも私の記憶に残っています。今回、教育長として伊達市チームの選手が襷を渡す姿を見て、きっと私の友人と同じ思いで走ったのだろうと思い出し、改めて駅伝競争のすばらしさを実感しました。

 最後になりますが、大会当日まで、仕事や学業と両立して練習に励み伊達市民に大きな感動を与えてくださった選手の皆さんに改めて感謝を申し上げるとともに、選手を支えてくださった保護者の皆様、そして、大会当日、選手の輸送やサポートとしてご協力いただきました関係者の皆様に心から敬意を表します。次年度も大いに期待しています!

12月教育長の部屋 教育長 渡部光毅