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体験から学ぶことの大切さ  ~幼少期の桃狩りを通して~

公開日
2024/08/29
更新日
2024/08/29

教育長の部屋

 伊達市では、市内施設「とまっぺ」の活用や商工会議所等の協力を得て、児童生徒の体験学習を推奨しています。小学校5年生の通学合宿体験活動事業(今年度から2泊3日で実施)や中学2年生の職場体験などが代表的なものです。
 コロナ禍によって実施できない年が続きましたが、感染症状の5類への移行に伴い、今年度からは従来どおりに近い内容で実施できるようになりました。通常は学校内での学びが中心ですが、子どもたちの豊かな人間性や価値観の形成、思考や理解の基盤づくりのためには、校外で子どもたちが自ら考えて行動ができる体験活動が有効です。こうした学びの基盤づくりは、幼少期の子どもたちにこそ求められるものと考えます。
 そこで、今年度は、こども未来課が中心となり、安全面に十分配慮した上で「桃狩り」を企画しました。参加したのは梁川認定こども園の園児たちです。園児たちは果樹園の方から熱心に説明を聞いて手順を理解し、その後は頭上にある桃を取ろうと精一杯背伸びをして手を伸ばし笑顔で桃狩りを楽しみました。園児たちのほとんどが初めての体験で、自分で手にした桃を見て、匂いをかいだり触ったり、友達と大きさを比べたりするなど大興奮であったようです。園児たちは桃狩りを通して、桃の魅力を五感で楽しんだようです。伊達市にとって、桃はあんぽ柿とともに市を代表する特産品の一つです。幼少期からの桃狩り体験は園児たちの記憶に残るだけでなく、将来的な本市のアピールにも役立つことでしょう。
 このような貴重な体験活動を、これからは幼少中の発達段階に応じた内容に高めながら精査・企画することで充実させていきたいと考えています。
8月 教育長の部屋    教育長 渡部 光毅