「家庭教育講演会」に参加してきました!
- 公開日
- 2025/03/21
- 更新日
- 2025/03/21
教育長の部屋
伊達市では生涯学習課が中心となって、各小中学校の保護者の皆様を対象に、家庭教育に関する学習の機会や情報提供の場を設けています。令和6年度は、去る3月9日(日)に保原小学校を会場に「家庭教育講演会」を開催しました。
当日は11名の保護者の皆様が参加されており、講師としてお招きした福島県本部生活安全部少年少女安全対策課少年サポートセンター主任少年警察補導員の安田睦美(むつみ)様から、「情報通信機器の利用によるリスクと防止策」と題して貴重なお話を聞くことができました。
講演会では、主に4つの視点(①事例、②一般的な対策、③家庭での対策、④子どもを守る3つの約束)から説明がありました。①で紹介された2つの事例は実際に起こった案件であり、改めてインターネットのもつ危険性を感じることができました。②から④までは、スマホを持たせた親としての責任です。有害サイト等にアクセスさせないためのフィルタリングなどの対策や使用場所や家庭内での使用時間や使用場所など管理すべき約束事について具体的に教えていただきました。
他にも、ゲームのアイテム購入による高額な課金を行った事例やスマホ依存症による学力の低下や健康被害などを紹介したDVDも上映されました。スマホを持たせるとスマホ依存症になる子どもが多く、依存症と言えばアルコールやタバコを想起しますが、この中で一番依存性が高いのはスマホであることに驚かされました。依存症を防ぐためには早めの対処が必要であること問題が起こってしまったときには感情的になって子どもを叱らないことが大切であり、日頃から、子どもが相談しやすい環境を整えること必要があることも強調されていました。
後半の懇談会でも活発な意見交換が行われました。特に話題になったことは、マスコミでも報道され、大きな社会問題となっている闇バイトに関連する事件でした。本県に隣接する県の生徒が関わった事件でもあり、他人事ではないと危機感が高まっているようです。闇バイト事件を防ぐためには国も対策に動き出していますが、手口が巧妙であるため決め手となるような対策は難しいとのことですが、子どものスマホに闇バイトの連絡手段として使われているテレグラムというアプリがインストールされていないか確認することも必要だと話されていました。
また、今回のような講演会を子どもと保護者が一緒に聞く場として設定してほしいという要望がありました。自分が被害に遭わないためには正しい知識を身につける必要があります。各学校では子どもを対象に防犯教室や情報教育等を行っており、保護者の皆様にはPTA主催の講演会等での啓発を行っていますが、子どもと一緒に聞くことで家庭での話し合いのきっかけとなるのであれば有効な手段となります。教育委員会としても各学校やPTA連絡協議会等に改めて働きかけていきたいと思います。
最後になりますが、休日にも関わらず参加していただきました保護者の皆様、そしてご多忙な中ご講演をいただきました安田睦美様に感謝を申し上げます。私にとっても大変有意義な時間となりました!
3月教育長の部屋 教育長 渡部光毅