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祝!全国水泳大会3位入賞 ~目指せ、ロスオリンピック!~

公開日
2024/09/10
更新日
2024/09/10

教育長の部屋

 本年度も、市内各学校から部活動における児童生徒たちの運動や文化的な活動における子どもたちの活躍のたよりが教育委員会にたくさん届いています。その中でも、夏休み期間中の8月17日(土)~19日(月)に石川県金沢市(金沢プール)で開催された第64回全国中学校水泳競技大会において、伊達中学校3年生の遠藤舞羽さんが100M平泳ぎで3位に入賞しました。

 遠藤さんは、昨年度も県大会や東北大会で優勝するなど素晴らしい成績を残しましたが、全国大会の条件である標準記録にはわずかに及びませんでした。3年生になるにあたり、その悔しさをばねに日々努力を重ね、見事に全国大会出場を果たすとともに、本大会において3位入賞という快挙を成し遂げました。

 遠藤さんに毎日の練習について聞くと、特設での水泳部ということもあり、学校での活動に加えてスイミングスクール施設での練習も欠かさず行ってきたということでした。このような豊富な練習量と本人の高い目標意識によって、昨年度より2秒以上記録を短縮できたことが全国3位という輝かしい成績につながったのだと思います。こうした遠藤さんの活躍は、本人やご家族の喜びだけでなく学校や伊達市民全体の喜びであり大きな希望となっていることに改めて感謝したいと思います。

 私個人の見解になりますが、平泳ぎは他の泳法よりも技術的に難しい泳ぎであると考えます。脚の使い方が独特で、クロールやバタフライのバタ足やドルフィンキックと異なり一度前に引き付ける動作が入るため推進力を維持するには高い技術が求められます。日本にとって平泳ぎという種目はオリンピック等の世界大会で多くのメダルを獲得し、かつては「お家芸」と言われるほど優れた成績を残してきました。今年の夏に行われたパリオリンピックでも、男女ともメダルこそ逃したものの複数の選手が入賞を果たしています。日本がこの種目で好成績を残している理由には、体系的に日本人に適した泳ぎ方であるなど様々な要因があると思いますが、日本人の持つ緻密さ、別な言い方をすれば技術を高めるだけでなく極めようとする力が他国の選手よりも優れていることも理由の一つであると私は考えます。

 その意味において、探求心旺盛な遠藤さんには無限の可能性があると感じています。今年の夏に開催されたパリオリンピックでメダルラッシュに沸いた日本選手団ですが、スケートボード競技のように10代の選手の活躍が目立った大会でもありました。前回の東京大会でも感じたことですが、以前よりも10代の前半の若い選手にメダルを獲得できる可能性が高まっています。遠藤さんの今後ますますの活躍を期待するとともに、これまで、様々な形でご支援くださった保護者の皆様、校長先生をはじめ熱心に指導いただいた先生方、関係の皆様に心から敬意を表し、感謝を申し上げます。

9月教育長の部屋    教育長 渡部 光毅