日本の国技「すもう」に親しむ! ~第20回伊達市民相撲大会兼県北少年相撲大会の開催から~
- 公開日
- 2024/10/21
- 更新日
- 2024/10/21
教育長の部屋
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去る9月29日(日)に保原総合運動公園内「ほばら大泉相撲場」で、第20回伊達市民相撲大会兼県北少年相撲大会が開催されました。本大会は新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことを受け、昨年度から再開され、20回目を迎えた今大会は昨年度よりも40名以上の参加申し込みがあり、応援に駆け付けた保護者の皆様や校長先生をはじめとする学校関係者からの温かく時には熱い応援の中で熱戦が繰り広げられました。
開会式の後は、学法福島高等学校の相撲部員による団体戦が行われました。高校生の総当たりによる団体戦は迫力満点で、立ち合い後の頭と頭のぶつかる音の大きさにまずは驚かされましたまた、力強い投げ技だけでなく相手の押す力を利用した引き技など相撲技の奥深さを感じる素晴らしい取組を見ることができました。(余談ですが、学法福島高等学校相撲部の一人は私が校長として最後に勤務した中学校の生徒さんでした。体も一回り大きくなり現在は国体選手にも選ばれているそうです。うれしい再会でした!)
高校生の後は、いよいよ小学生の出番です。開会式で審判長から指示のあった「名前を呼ばれたら返事をする。」「礼に始まり礼に終わる。」ことを守って、小学生は低学年、中学年、高学年の3部構成で相撲が行われました。参加者の多くは伊達市内の児童たちですが、県北大会ということで福島市や桑折町の小学校からも多数参加があり、現在、角界で活躍する若元春をはじめ福島市出身の力士を輩出する県北地区の相撲熱を感じることができました。また、女子の参加者もおり男子を負かす雄姿や長時間にわたる接戦の末に敗れ、涙を流す姿も見られました。子どもたちは勝利することの喜びや負けることの悔しさを、相撲という体験を通して学ぶことができた貴重な一日になったのではないでしょうか。
ある小学校の校長先生からお話をお聞きしたところ、本大会に向けて若い先生を中心にかなり前から練習を行っており、普段の授業では見ることができなかった子どもたちの違った一面を知ることができた貴重な時間だったとおっしゃっていました。その意味においても、今回のように日本の国技とも言われる相撲を幼少期の子どもたちに経験させることは有意義であると考えます。
本大会の歴史について、伊達市相撲振興協会の藤田 喬士会長に尋ねると、「以前は幼稚園児も参加しており盛り上がりを見せた。次年度からの再開も検討したい。」とのことでした。今、学校では子どもたちの安全が望まれ、危険を生じさせるリスクを無くす努力がなされていますが、体験でしか学べないことも多くあることも確かです。
本大会がさらに回数を重ねることによって伊達市の子どもたちの健全育成、さらには地域の活性化につながっていくことを大いに期待するとともに、本大会の開催にあたり中心となってご尽力されました藤田 喬士会長をはじめ軽快なトークで会場を盛り上げていただいた佐藤 実事務局長に深く感謝を申し上げます。
10月教育長の部屋 教育長 渡部光毅