新年を迎えて
- 公開日
- 2025/01/10
- 更新日
- 2025/01/14
教育長の部屋
市民の皆様、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、昨年の年末から今年にかけてのお休みは土日を含め9連休となり、例年よりも長い期間となりましたが、皆様はどのように過ごされたでしょうか。私事にはなりますが12月27日に仕事納めを終え、30日から1月3日まで実家のある下郷町に帰省してきました。実家には90歳の父親と84歳の母親と一匹の猫がおり、正月用の餅つきや買い出し、年末の大掃除など、普段の仕事では味わうことができないスローな時間を過ごしてきました。
会津地方は伊達市とは異なり、雪一色の毎日でした。大みそかの午後から雪が次第に降り始め、元旦の朝には20センチほど積もっていました。以前ほど雪が降らなくなったとは言え4月まで雪と共存する生活が始まっていました。ところで、会津地方では除雪を「雪かたし」と呼ぶのをご存じでしょうか?「かたし」とは固いという意味ではなく、片付けるという意味のようです。(諸説ありますが…)元旦の朝に玄関に積もった雪をかたしていると、ふと、亡くなった祖母が子どものころの私に話してくれた言葉を思い出しました。「雪は決してじゃまなものではない。」「雪が降らないと水不足になり農作物に影響が出る。」「雪は巡り巡って私たちのもとに帰ってくる。」「だから、雪は捨てるのではなく、感謝の心を込めて丁寧に片付けるのだよ。」と。私の記憶や解釈が正しいかはわかりませんが、雪国の会津地方らしい風情のある言葉の使い方であると自慢したくなります。
先ほど、スローな時間を過ごしたと言いましたが、会津の冬は寒さのために室内で過ごす時間が長くなります。正月から三日までは、特別な用事がある場合を除いて家にいる習慣が今でも残っているためテレビが主役となります。正月は各テレビ局が特別番組を放映していますが、今や正月の風物詩ともいえる駅伝競走(実業団駅伝・箱根駅伝)を見ることは欠かせません。私が駅伝に興味を示すのには理由があります。それは、福島県出身の選手や監督が多いことに加えて私の母校である順天堂大学が出場するからです。特に箱根駅伝においては、厳しい予選会を1秒差で通過して本選出場を果たしたことも観戦意欲の高まりにつながりました。今回の箱根駅伝では残念ながら数秒差でシード権獲得はなりませんでしたがわが母校はこのままでは終わりません。この悔しさをばねにして来年は我々OBが満足する結果を残してくれるものと確信しています。
さて、長々と私の年末年始の生活を紹介しましたが、いつまでも正月気分ではいられません。早いもので4月1日に着任してから9か月が経過しました。これまで、放課後の電話対応の在り方や朝の欠席等の連絡や各種たより配信の電子化など、学校の働き方改革に向けた施策を行ってきましたが、まだまだ十分ではありません。新しい年である令和7年を迎え、伊達市の子どもたちや教職員が今以上に輝ける学校づくりや市民の皆様に役立つ社会教育の実践に努めていかねばならないと気を引き締めているところです。そして、蛇年にあやかり紆余曲折を繰り返しながらも新しいことに挑戦していきたいと思います。
ぜひ市民の皆様からも、様々なご意見や多大なるご支援をいただければ幸いです!
1月教育長の部屋 教育長 渡部光毅