今年も頑張った、ふくしま駅伝・伊達市チーム!
- 公開日
- 2025/12/22
- 更新日
- 2025/12/22
教育長の部屋
第37回市町村対抗福島県縦断駅伝競走大会が、去る11月16日(日)に開催されました。今年も、宮口 剛監督、郷 美咲、佐藤 靖浩 両コーチの指導のもと中高生、社会人24名の選手で伊達市駅伝チームが結成されました。選手は、監督、コーチの指導のもとで定期練習会での走り込みに加え、各種ロードレース大会に参加することで個人の走力とチーム力を高めてきました。
大会前に伊達市役所で開催された壮行会では、宮口監督から、「今年は昨年までけが等で走れなかった選手も走れるようになり、選手全員が好調を維持している。1区と2区で上位を保ち、3区以降はその流れに乗りたい。合併20周年に花を添えるためにも攻めのレースでタスキをつなぎ昨年以上の結果を残したい。」という力強い言葉がありました。また、選手一人一人からも大会に対する思いや意気込み発表があり、好成績が期待できる会となりました。
本大会は、平成元年に始まり、開催当時は平成7年のふくしま国体までの期間限定とされていましたが、現在は、県民の中・長距離選手の育成強化を図る目的に加え、故郷への感謝の思いや郷土愛をはぐくみ、福島県の復興を象徴する大会として37回目を迎えており、本県の晩秋に欠かせない大きなイベントとなっています。
大会当日は天候に恵まれ、昨年以上のハイペースでレースが進みました。監督のねらいどおり1区を任された、坂下 新菜さん(学法石川高3年)と2区を走る、佐藤 柊斗さん(学法石川高3年)の同級生同士によるタスキリレーで伊達市チームが勢いに乗りました。1区の坂下選手が先頭から約1分差の17位でタスキをつなぐと、2区の佐藤選手は前を行く15人を抜く素晴らしい走りで「区間賞」(伊達市チームではじめて!)を獲得し、順位を全体の2位に押し上げました。その後の選手も、任された区間において自己の想定タイムを上回る粘りの走りを見せ、昨年度と同じ順位(総合18位、市の部11位)ながら、総合タイムを3分以上短縮する素晴らしい成績を残してくれました。
日本では、駅伝競走が中学高校の年代から数多く開催されており、今回のふくしま駅伝をはじめ、正月に行われる箱根駅伝など、国民的なイベントになっています。私が大学(順天堂大学陸上競技部)4年生の時のことです。箱根駅伝の前日に同級生メンバーの一人に「調子はどうか」と尋ねると、少し考えてから次のような答えが返ってきました。「正直、走ってみないと調子はわからない。でも、仲間の汗のしみ込んだタスキを受け取ると最初は冷たいが、走るうちに自分の体温で温まる。すると仲間と一体になったようで力が湧く。あとは何があっても絶対次のランナーまで渡してやろうと思う。それだけだ。」
この言葉は、今でも私の記憶に残っていて、壮行会の時に選手の皆さんにも伝えたことです。今回、伊達市チームの皆さんは全ての区間で一本のタスキを渡すことは叶いませんでしたが、タスキを受け取った瞬間、きっと前の選手の汗や願いを感じながら走り切ったのだろうと思い、改めて駅伝競走のすばらしさを感じました。
最後になりますが、仕事や学業と両立して練習に励み伊達市民に勇気と感動を与えてくださった選手の皆さん全員に改めて感謝申し上げます。また、選手を支えてくださったご家族の皆様、そして、大会当日、選手の輸送やサポートとしてご協力をいただきました関係者の皆様に心から敬意を表します。本当にありがとうございました。
来年も大いに期待しています!
12月教育長の部屋 教育長 渡部光毅